ベッドマットレス、まだ家具店で買おうとしてない？

皆さん、こんにちは睡眠環境・寝具指導士兼スリープマスターの松村です。

もう師走になりました。早いものでもうあと一ヶ月です。

私事で恐縮ですが今年は息子が受験を控えており、毎年以上に慌ただしく過ごしています。

年を越えると受験と共に移動シーズンが始まります。

進学はもちろんの事、就職、結婚、異動と春はまさに新生活・移動シーズン！！

新生活と言えば家具を買い添えるのが一番の大仕事です。

さあ家具を買いに家具店に行こう。でもベッドマットレス選びはどうしていますか？

今回はそんなこの時期のエピソードを踏まえて家具店にも務めた経験のある私が

失敗しない移動シーズンのマットレスの選び方の事をお教えします。

 

まず皆さんはベッドを買おうとしたときにどうしますか？

今であれば、ネットで探す。ニトリに行く。イケアに行く。ここら辺が多い回答になると思います。

ベッドは家具なのだから家具店に行くというのが皆さん大概のアクションだと思います。

（ネットも家具店の通販サイトを見ています）

昔から家具店は大型でした。フロアごとに商品がわけられベッドだけの階があります。

ワンフロア独占！20、30台ではなく100台以上の展示があり、種類も豊富。

しかしながらその裏では、エレベーターが止まってお客様らしき人が降りてくると今まで通路でおし

ゃべりしていた販売員がすっと影に隠れる。立ち止まって商品を覗き込んだ瞬間に後ろから

「いかがですか？」と声をかける。私もこの営業の仕方を何度も教わり、真似をしたものです。

しかし、家具店は「メーカーの寄り合い所帯」と言われ各フロアにはフロア長が居て、

そのメーカーのエリアや価格・貢献度で商品点数を決めるとあとはメーカーが運営するのが当たり前。

ですので販売員さんはほとんどがメーカーからの派遣販売員さん。自社の商品をよく知っているが

すべての商品については知らないことがほとんどでした。

「あそこのベッドとこのベッド。どう違うの？」誰も説明できません！

でも、高品質なものと低価格のものと一堂に会するのですべてのランクの商品を見る事がでます。

今のインテリアショップはソファがメインでダイニングセットや食器棚、収納家具が次になり、

ベッドマットレスは寝心地というよりもインテリアの付属品。置くスペースがないので2，3台の展示が

せいぜい。メガストアなら台数をそろえるためにかき集められ、自社の商品の特徴を説明する派遣の

販売員さんもいないのでどれを選んでいいかわからないとなります。

 

私共のお客様にも、「新生活！とりあえず揃えとこう」でよくある7点セット、10点セットを購入され

ている方は多く気にくわなければ買い替えようと思われます。

ここも実は落とし穴で、人生には5回しかマットレスを買うタイミングがありません（私観測ですが…）

1．一人で寝るようになる10歳前後、

2．就職進学の18歳ぐらい、

3．結婚で30歳前後、

4．新居購入40歳ぐらい、

5．子供たちの独立による夫婦のみの生活55歳ぐらい

就職進学・結婚のタイミングだと手持ちのものを使おうと思うとこれ以上に回数は減り、使用年数は増る。

このように必要に駆られてベッドを買うことが多く、これ以外ではたとえ金属疲労が起こる10年目でも

見向きもしません。我慢してでも家に帰ればベッドはあるのだから無理をすれば寝れる。

 

今、睡眠業界は空前の健康ブームです。まくらなど快適グッズは多くの商品が開発され年々増加傾向です。

マットレスも多くのメーカー参入で大変いいものが増えました。

でも多くの方にこの現状が認知されているわけではありません。

1．ベッドは家具だからマットレスも家具と同じように買う。

2．新生活でそろえるものがいっぱい！とりあえず揃えとこう。

この二つの観点でベッドマットレスを購入されている人が大半なんですね。

 

ではどうしたらいいか？

1．ベッドマットレスは家具でなく寝具として考える。

2．試せるところで自分で試して買う。
3．評判のマットレスでもどう違うのかを確認する。

4．相談員やエキスパートの方に、構造や寝心地の違い、価格の違いを相談し自分に合ったものを選ぶ。

というのが知らず知らず使用年数がかさみ、身体に一番影響を与えるベッドマットレスを失敗せずに

買う方法です。

 

表題に合った「家具店で」は言い過ぎですが、しっかりとしたコンセプトの上、快適な睡眠が得られる物が

取り扱われ、それが試して納得できるのであればそれがメガストアでも家具店でも量販でも寝具店でも。

まずはお店探しを少ししてみていただくいいですので、これから新生活を迎える皆様のご参考に