睡眠や寝具に関する疑問にプロが回答
Q&A
お客様から寄せられる様々な疑問や質問に対して、わかりやすく丁寧にお答えしております。商品の特徴や性能に関する疑問、お手入れ方法やメンテナンスに関する質問、配送や返品についての疑問など、幅広いテーマに対応しています。ふとんの買い替え時や季節に適した寝具の提案など、生活に密着した情報をお届けいたします。オーダーメイドの寝具を製作するポイントもお伝えしています。
睡眠環境・寝具指導士®のスリープマスターが皆さまの疑問にお答えいたします!
- 寝具は通年一緒のものでいいの?
- 季節に合わせた掛ふとんや敷パッドを使い分ける必要があります。
春には羽毛のカサを合い掛けの量 (従来の三分の二) まで落とし温度に合わせた掛ふとんと吸湿の良いコットン敷パッドを使うと良いと思います。
夏初旬は、羽毛の肌掛けやシルクの真綿ふとんなどが肌触りも良く過ごしやすいです。また敷パッドも吸水性の良い物が汗を吸って快適にお休みいただけます。夏最盛期には、涼感素材 (さわった感じが冷たい物) や麻繊維などの天然涼感素材がもってこいです。基本的に通気性が良くべたつかないのが特徴です。組み合わせることにより節電効果も上がります。しかし、最初は冷たいですが蓄熱してしまう素材もあるので気をつけて!
秋は、肌掛→合い掛→通常量掛と気温に合わせて厚みを増していってください。羽毛ふとんを新調するならこの季節。すぐに馴染みそのまま慣れた状態で冬に突入できます。逆に真冬に替えると馴染んでいない状態で寒さに備えるので寒く感じる場合があります。冬は羽毛などの保温性の高い物をチョイスし、天然系の敷きパッド・敷毛布など素材感で暖かさを演出して下さい。より機能的なのは天然掛け毛布 (カシミヤ・ウールコットン) を併用するのがベスト!湿気を調整し、嫌な汗をかくことなくお休みいただけます。
- どんな寝具を選べばいいの?
- 十人十色と言うように、自分の体質に合ったふとんを選ぶのがポイント。敷寝具は体の凹凸や体重によって違うので、硬さ・沈み込み度合いを確認して自分の体型に合ったものを。掛ふとんは今羽毛が主流ですが、調湿保温性に優れたウール、肌に一番近い素材のシルク、アレルギーの方でも安心して使える合成繊維 (最近は吸湿性にも富んでいます) などそれぞれの好みや求める機能に合わせて選んでください。最近ではスポーツウェアの技術を応用した商品も豊富に出てきました。
- ベッドマットの違いはあるの?
- もちろんです!基本的にはスプリングタイプかノンスプリングタイプ。スプリングタイプはクッション性があり、弾む感じです。ノンスプリングタイプは弾みはしませんが、背中にぴったりとフィットするように沈みます。最近の方は凹凸が激しい体型をされているので、その凹凸をいかに埋めるかがマットには求められ、その後もしっかりと支えてくれなければいけません。沈みすぎるのも体、特に腰などに影響が出ます。まずは試してみるのが肝心です。
- 理想の枕の高さと大きさは?
- 理想的とされる高さはまっすぐ立った体勢 (耳〜肩・腰・膝〜踝を一直線にした形) を正常立位姿勢と言い、それを横に傾けた体制がキープできる高さの枕です。背中の肉の付き方や、首の太さ、後頭部の張り出し方によりひとそれぞれ変わるのでそれを合わせるのが重要です。大きさについては、小さいよりも大きい方がいいです。通常ひとは右横向け・仰向け・左横向けを一直線上で行うので、その一連の移動を行っても頭が枕から落ちないのが重要です。枕カバーのサイズもあるので、幅は63cmぐらいは無いといけません。
- 素材の違いで何がかわるの?
- 枕は素材によって、さまざまな特徴があります。何といっても枕選びに一番重要なのは自分の感覚です。素材の違いによって、頭を乗せたときの感じがぜんぜん違います。これは、言葉ではなかなか伝えるのが難しいのが事実。なので、ぜひご自身でいろいろ試して選んで頂きたい!
“シングシング”では、さまざまな枕を取り揃えてお待ちしております。ぜひ、いろいろお試し頂き、好みの枕をみつけてください。
- 理想的な枕を作るには?
- まずは先ほど伝えた自分の立った時の背中の形を知ることが重要です。後頭部の出方、首の太さ、背中の出方を計算する必要があります。敷きふとんの沈み込みも関係するので、その総合判断が必要です。まずはともかく、当店のフルボディトレーサー〈西川(株)〉で背中の形を計測してみてください。高さや形がわかるので理想的な枕がいち早く探せるはずです。もちろんオーダーメイド枕はこの計測データをもとに作りますから確かです。
- おふとんのお手入れはどうすればいい?
- 掛ふとんは普段から換気の行き届いたお部屋で寝床内 (掛ふとんと敷ふとんの間) を広げるようにしておくようにし常に空気が入れ替わるようにしておけばよいです。敷ふとんは裏側に湿気がこもっている場合もあるので立てかけておくとよいです。また3~5年で定期的にクリーニングをしておきましょう。綿は汗などでだまになっていることがあるのでそのままにすると早くダメになります。セルフウオッシュ (ご自分で洗う) は失敗してしまうかもしれないのでクリーニング店にお出しいただくのをお勧めします。
- おふとんは再生が可能ですか?
- 基本的には綿ワタや羽毛なら可能です。羊毛やポリエステル綿の場合はできません。綿ワタの場合は打ち直しと言って、生地を外し機械でワタをほぐし成型して新しい生地に入れます。羽毛の場合は仕立て直しと言って、生地を裂き羽毛を取り出して洗浄し新しい側地に吹き込んでいきます。綿ワタでしたら使用して敷が3年、掛が4年で打ち直すのが良いでしょう。羽毛ですと7年以上が目安です。定期的なメンテナンスで買い替えるよりもリーズナブルにすみます。